【新築】家族や地域と絆をつなぐ 縁側のある家
(安曇野市 / 堀内邸 / 夫婦2人)
共通の趣味であるサッカー観戦が縁で結婚が決まり「結婚式と同時進行で家づくりを考え始めました」とご夫妻。インターネットや「ナガノの家」を参考に地元の工務店を検討し始め、ココチエの完成見学会で見た高い断熱性能を備えたおしゃれなつくりの家に強く惹かれたという。さらに、「住んでみたい!」という想いを叶えてくれる矢倉社長の人柄に惚れて依頼を決め、家づくりがスタートした。
「まずは土地を読むことから始める」という同社が提案するパッシブ設計は、太陽と風の恵みを最大限に活かすもの。日差しの強い8月と、太陽高度が低い1月の日差しの角度を算出し、効率良く日差しを取り込んで、風が通る窓の位置を決める。窓はすべてトリプルガラスの樹脂サッシで、断熱性能は北海道基準以上が標準。堀内邸は、屋根に太陽光パネルを搭載し、ZEH認定も受けている。日差しの入る時間の長い2階ホールの窓には外ブラインドを採用。冬は室内に陽だまりをつくり、夏は遮る仕様にした。
一番のお気に入りは1階のLDK。レッドシダーのリビング天井は、ダイニングより少し高め。ランダムに色味の変わる木目が落ち着いた雰囲気を醸し出している。また、奥さまのリクエストで実現した2段のキッチンカウンターや洗面所、ニッチなどの造作も多く、温もりに溢れている。ホールは職人手作りのL字カウンターと壁一面に棚を設けたスタディーコーナーとなっており、「将来的には子どもの勉強スペースに」とご主人。室内干しもでき、共働きのご夫妻にとっては家事効率の良い空間だ。
住宅性能も機能性も兼ね備えた住まいは、「早く帰りたくなる」とご夫妻は笑顔で話してくれた。
(ナガノの家 Vol.12 2019年秋・冬号掲載掲載)
コンパクトにすっきりまとまったLDK。右側のキッチンの壁の落ち着いたピンクがアクセントカラーになってかわいい雰囲気に。空間を広く見せるのはレッドシダーを使った段差天井や、吹き抜け階段から注ぐ自然光の効果もある。キッチンカウンターは2段仕様で便利に使える
アンティークショップでひと目ぼれした照明はキッチンに
リビングは、レッドシダーの天井がアクセント。広々としていて明るく気持ちがいい
リビングにハンモックを下げるのが夢だったというご主人。ここでゆらりと過ごすひとときは休日のリフレッシュにも
和室はリビングに隣接する続き間ながら、来客時には個室づかいできるよう半独立を保てる位置に
将来は壁で2分割できる子ども室。現在はプロジェクター付きシーリングライトを設置して、ふたりでサッカー観戦をすることも
吹き抜けの階段を上がるとスタディ―コーナー。造作のL字のカウンターデスクは、家族がそろって使えるワークスペースに。ご夫妻のお気に入りの場所のひとつ
太陽を取り込む西側の窓は北アルプスを望むピクチャーウインドウでもある。外ブラインドで冬は陽だまりをつくり、夏は強い日差しを遮る
天井と壁の一面のクロスの色を変えた寝室は、シックな雰囲気でまとめた
靴やコートなどをたっぷり収納できる玄関クロークの隣には、手洗いをしてから室内に入れるよう洗面所も設置
玄関ホールはシューズクロークへの入り口にアールを施し、空間を柔らかな印象に。ニッチの小物飾りには奥さまのセンスが光る
造作の洗面台を設置した洗面脱衣室。シンプルな造りは奥さまのお気に入り
縁側でまったりお茶を飲むことも。近所の方とのコミュニケーションの場でもある
ココチエの規格住宅「Frame」がベース。ガルバリウム鋼板のモダンな外壁にぬくもりをもたらすのは、ラフ仕上げのレッドシダーの板張り。南には縁側を設けて家族や近所との縁をつなぐ
- 予算/2,501~3,000万円
- 竣工年月/ 2018年 11月
- 所在地/安曇野市
- エリア/松本
- 階数/2階
- 工法/木造軸組工法
- 延床面積/ 99.37㎡ ( 30.06坪 )
- 1F/ 53.82㎡ ( 16.28坪 )
- 2F/ 45.55㎡ ( 13.78坪 )
◆設計・施工◆