~産後ドゥーラって、そもそもなぜ生まれたの?なぜ今必要とされるの?~
2020/10/6
キッズコマチウェブで、これまで何度か紹介してきた『産後ドゥーラ』。今回は、そもそも「産後ドゥーラ」がなぜ生まれたのか、なぜ今、必要とされているのか、その歴史や社会的背景など含め、知識として整理しておきたいと思います。お話はひきつづき、長野市と北信地域で初の「認定産後ドゥーラ」として活躍されている「le cocon (ル・ココン)」の竹内なつきさんに、おうかがいしました。

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【産後支援の必要性】
現代の日本では、妊娠~子育ての期間で、最もサポートが不足しているのが「
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なぜ、サポート不足になっているのか?
・・・一昔前は
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・産後は実家に戻る
・家族や親戚が多い
・実母や姑が専業主婦で常に近くに居たり、 親戚やご近所づきあいも盛ん
・身近な助産師さんやお産婆さんがいる
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など、近くにたくさんのサポートの手がありました。
しかし現代は・・・
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・就労環境や生活様式の多様化などにより実家が遠い
・核家族化、家族人数や親戚の減少
・近隣づきあいの希薄化(あるいは皆無)
・親世代の就労
・高齢出産による親世代の高齢化、または要介護状態
・大きな病院での出産が多い
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などの状況により、 家族や地域によるサポートが難しくなっているのです。
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【産後ドゥーラの存在意義】
〝子育て能力は本能ではなく学ぶもの〟と言われており、 母親が母親になるためには「背中を見せる存在」 が必要とされます。また、母親は、 自分が優しさを注がれてはじめて我が子に目を向けることができます。エモーショナルサポート(精神的なサポート)は諸外国でも効果が認められており、 母親が精神的に安定することで、子どもが安定する、 母乳育児率が増加する、 産後うつ率が減少することなどに結びついていきます。
『ドゥーラ』とは、ギリシャ語で「他の女性を支援する、 経験豊かな女性」という意味。 母親になる女性の健やかな心身と幸せを願い、 優しさと愛情を注ぐ存在、それが『産後ドゥーラ』です。欧米では『出産ドゥーラ』と『産後ドゥーラ』 が既に職業として定着しており、広く活躍しています。日本には、 昔から出産に立ち会う助産師・お産婆さんの文化があるため、 産後の生活サポートを担う『産後ドゥーラ』の必要性がより高いと考えられます。

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【産後ドゥーラのサポート】
産後ドゥーラは、産後の母親のありのままを受け止め、 母親と家族に合わせたサポートをします。「ゆっくりトイレにも行けない」「赤ちゃんを抱きながら、 いつも片手で冷めたご飯を食べてる」「 家族以外の大人と全然話してない」・・・。今まで普通に出来ていたことが出来なくなるのが産後の生活です。 辛く感じるのも当たり前。産後ドゥーラは、 母親と家族の生活に寄り添い、家事や育児をサポートします。
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〈産後ドゥーラ サポートの特徴〉
・家事、育児といった部分的なサポートではなく、 母親と家族をまるごと、包括的にサポート
・産前産後の女性の心身、新生児ケア等の知識・ 対応スキルを基にした適切なサポート
・上の子の送迎、食事づくりなど、 家庭のニーズに合わせた柔軟な対応
・派遣型のサービスとは違い、 特定の産後ドゥーラが継続的にサポート
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信頼関係をとても大切にしていますので、 安心してご利用いただけます。

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産後の母親の心と身体の健康を支え、家族の生活を整えることで、 新しい命を迎えた新しい生活をスムーズに過ごせるように。母親の心にゆとりが出来ることで、 赤ちゃんや家族にもっと沢山の愛情を注げるように。それが産後ドゥーラの願いであり、サポートの目的でもあります。
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〝母親も、すくすく育つ 世の中に〟※
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子育ては母親だけでする必要はないのです。母親と子ども、子育てを社会全体で支える、その最初の一歩に寄り添う存在が、産後ドゥーラです。
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※一般社団法人ドゥーラ協会ミッション

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一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ
le cocon (ル・ココン)
竹内なつき さん
大学卒業後、約20年間、長野市内の一般企業に勤務。「女性を支える仕事をしたい、人に尽くすことのできる仕事をしたい」という思いから資格を取得、退社後に産後ドゥーラとして独立、2019年「le cocon」をオープン。現在、中学生のお子様がいらっしゃるお母さん。
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le cocon (ル・ココン)へのお問い合わせはこちらから
『産後ドゥーラ』は完全予約制です。ベビーシッターのみの利用も可能です。事前にお問い合わせ・申込みくださいね。
※シッターの対象はベビー~小学生まで
●訪問時間
平日9:00~18:00 ※土日祝日は要相談
●訪問エリア
長野市内より片道1時間程度
※片道60km以上の場合は別途あり
●問合せ・予約
メール ntakeuchi.doula@gmail.com
電話 050-5372-7664(受付9:00~18:00)
電話 050-5372-7664(受付9:00~18:00)
※サポート中など応答できない場合はコールバックします
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